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   夢のスケッチブック  ~ イギリスから ~

   イギリス在住の写真家<狩野けいぞう>の 写真詩(フォトポエム)とフォトエッセイ
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ロンドン塔には、カラスが似合う----ロンドン



Entrance of Tower of London and Raven, London (May 2019)




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 ロンドン塔の入り口のバイワードタワーの近くで、大きなカラスを見つけた。ワタリガラスと言われる種類で、不吉の鳥とされている。塔の内部で一定数を飼育されていて、遠くへ逃げられないように羽の一部を切られているのだが、ここまで飛んで来たらしい。観光客の女性の置いたバッグを引ったくろうとしたり、色々な悪さをしているのだが、みんな喜んでカメラを向けたりして、守衛も見ているだけである。

 1666年のロンドン大火の頃から、ワタリガラスの数が非常に増え、ここにも多数が住み着いた。チャールズ2世が駆除しようとすると、「カラスがいなくなると、ロンドン塔が崩れ、王国も滅びる」と占い師に予言されたという。またアーサー王の伝説においても、魔法によって王がワタリガラスに姿を変えられてしまったという話もあり、ロンドン塔では一定数が飼育されることになった。

 不吉の鳥であるワタリガラスとは、直接は関係のない話であるが、ロンドン塔には血なまぐさい出来事が多い。要塞として建てられ、国王の住む宮殿として使われたこともあったのだが、身分の高い政治犯などを幽閉したり処刑したりする、監獄として使われた歴史も長い。1483年には、幼い二人の王子が幽閉されたまま行方がわからなくなった。16世紀には、ヘンリー8世の2番目の王妃アン・ブーリンや、5番目の王妃キャサリン・ハワードも、ここで処刑されている。

  ロンドン塔には、ワタリガラスがよく似合う
  アーサー王のように、堂々として
  不吉の鳥のように、不敵な面構えをして
  血なまぐさい歴史に、ワタリガラスがよく似合う




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[ 2020年10月30日 21:37 ] カテゴリ:フォトエッセイ | TB(-) | CM(-)
プロフィール

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Author:FC2USER263362RHI
<狩野けいぞう> 

長野県に生まれる。
早稲田大学第一文学部に在学中から、詩作を始める。

1983年に渡英して写真を撮り始め、1995年から日本の有名フォトエージェンシーに、イギリスの写真を送り続けている。 その作品は日本の有名企業の広告やカレンダー、出版などに使われ、海外でも扱われている。

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<著書>

『ぽえてぃっく ブリテン』 写真詩集シリーズの8冊が、アマゾンジャパンから電子出版されています。憧れのイギリスの、美しい写真と詩を、ゆっくりとお楽しみ下さい。

<1> 「ロンドン—季節の夢」
<2> 「ロンドン--季節の夢 Vol.2」
<3> 「ロンドン--夕暮れの夢」
<4> 「カントリーサイドの夢」
<5> 「丘と野に見る夢」
<6> 「山と湖に見る夢」
<7> 「海辺に見る夢」
<8> 「見つけた夢」

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いずれも Kindle Unlimited をご利用の方は、無料です。

(アマゾンの私のページへは、このコラムの下の方にあるリンクをご利用ください)

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<端末と Kindle アプリ>

Google Play / App Store や Amazon のサイトから Kindleアプリ(無料)をダウンロードすれば、どのパソコン・スマホ・タブレットでも御覧になれます。少し大きめのタブレットで、タテ位置で御覧いただくのがベストだと思います。

作品は全てカラー写真です。残念ながらアマゾンKindle端末では色が出ませんが、アマゾンFire タブレットなら大丈夫です。

また、一度だけ購入いただけば、同じアカウントの全ての端末機器で御覧になれます。

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<写真詩についての私の考え方>

下記の「カテゴリー」の「お知らせ」のリンクから御覧ください。

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